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2026-03-09# その他

県と14市の26年度当初予算概要/普建費合計は2.4%増の約2734億/仙台市はECI採用の音楽ホールに事業費計上

 宮城県と県内全14市の2026年度当初予算案が出そろった。一般会計の合計額は2兆3090億9099万円で、25年度と比較し6・3㌫増加した。普通建設事業費は約2734億円で、2・4㌫増となった。新庁舎建設工事が本格化する気仙沼市と、大型施設の改修事業を多く予定している栗原市の2市は、普通建設事業費が大幅に増えた。

■宮城県
聴覚支援校の改築工事費を計上

 投資的経費のうち普通建設事業費は1144億5313万3000円で、25年度比5・9㌫の減となっている。新規事業は企業会計で、みやぎ県北広域汚泥肥料化事業として設計費5000万円を措置するとともに、債務負担行為に限度額120億4000万円を設定し、下水道汚泥肥料化施設の整備を推進する。継続事業の県立学校施設整備事業に123億7713万8000円を付け、聴覚支援学校校舎改築工事の工事発注などを行う。

■仙台市
市場再整備に基本設計費

 普通建設費は1143億5482万6000円で、前年度比14・3㌫の増となった。新規項目では八木山地域土地利活用調査検討に1809万9000円を付けた。仙台赤十字病院移転後の地域医療機能確保も視野に、跡地利活用に向けた調査検討に着手する。

 継続事業では市場再整備に2億0916万円を充てる。来年度からは基本設計に着手する。音楽ホールを設ける青葉山複合施設整備には13億9562万8000円を盛り込み、実施設計費と整備予定地の調査業務費に充てる。建築コストの削減に努めるためECI方式を適用する方針で、来年度にECI事業者の募集を予定する。

■仙台圏
塩釜市は病院と清掃工場に改修費

 名取市は、名取スマートICおよび統合新病院の周辺道路整備に充てる工事費や設計費を確保。名取中央スマートIC線ほか2路線改良工事に2億8610万円、同じく用地取得に2億1710万円を盛り込んだ。

 岩沼市は計画見直しが進む「空の駅」の整備へ、基本計画策定費に840万円を計上。昨年度に民設民営の事業者を公募したが、参加表明した企業と条件が合致せず不成立となったため、改めて27年度に予定する公募に向けて基本計画を作成する。

 多賀城市はスポーツウェルネス施設整備事業に5814万9000円を計上し、基本計画の策定を推進する。このほか、浸水対策下水道整備に1億2807万5000円を盛り込んだ。浮島排水区の浸水軽減を目的に「樋の口雨水幹線JR東北本線横断部」の整備工事を実施する。

 塩釜市は清掃工場大規模改修工事に26~28年度を期間とする限度額10億2446万3000円の債務負担行為を設定した。改修事業に取り組む市立病院には施設改良費に5億6990万円、27~28年度の債務負担行為で限度額9億1690万円を設定している。

 富谷市は都市型ロープウエーの導入を検討する新公共交通システム推進事業に、支柱の配置検討や簡易な図面作成を委託する経費を計上した。

■沿岸
石巻市は新規に桃生こども園の工事費

 石巻市はPFI事業による学校給食センター建設事業をはじめ、前谷地小学校の屋内運動場改築や桃生こども園(仮称)整備など大型事業の工事費を計上したことで、投資的経費は62億4000万円となった。新規計上の桃生こども園新築工事費は7億8400万円を盛り込んだ。

 気仙沼市の投資的経費は104㌫の大幅増となる59億9606万4000円。新庁舎建設事業や市民の森整備事業、亀山魅力向上事業などが増額要因に上がる。気仙沼中学校の屋内運動場改築には6332万円を充て体育館新築に向けた調査設計を実施する見通し。

 東松島市は矢本駅周辺地区都市再生整備工事に1億5400万円を計上。駅前降客の送迎などで頻発する渋滞を緩和する。

■県北
栗原市で大型施設の改修整備費

 大崎市は市長選に備えた骨格予算となったため、補助事業や継続分、義務的経費を予算化。主なものでは工事が進む体育施設改修事業費として市民プールの大規模改修工事に2億4657万9000円を計上した。

 栗原市は昨年度が骨格予算だったため、普通建設事業費は91・8㌫の大幅増となる67億9034万1000円となった。公民館整備に4億3210万9000円を計上したほか、金成総合支所の改修に5億5380万円、若柳小学校の大規模改修工事に4億2819万9000円など、大型施設改修に取り組む。

 登米市は継続事業で地域交流センターの整備に4億1107万3000円を盛り込んだ。来年度は25年度の基本設計に引き続き実施設計に着手する。東部学校給食センターには工事費11億7760万5000円を計上し、来年度から本格的に工事を進める予定だ。

■県南
角田市が新産業用地確保へ計画費

 角田市は新たな産業用地の確保に向け、造成基本計画に1138万5000円を措置した。25年度内に5~10㌶規模の用地1カ所を選定する。

 教育関連で、角田中学校と北角田中学校の統合校の用地適地選定と基本計画策定に700万円を確保する。また新規に小学校屋内運動場の空調設備設計費で4400万円を盛り込んだ。

 白石市はスマートICおよび周辺整備が本格化することから、普通建設費は40・1㌫増の53億8091万6000円に上った。このほか、旧老人福祉センター解体工事に1億5785万円、公園施設長寿命化対策の整備構想実施計画策定業務など委託に1105万円を予算計上した。

 

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