2026-10-19# その他
宮城県/県内の消防庁舎建替計画/時代の多様化・要請に対応/消防庁舎の老朽化が顕著に
県内の各事務組合で消防庁舎の建て替えが計画されるなど、施設の老朽化が顕著になっている。老朽化に加え、全国的に消防職員の増加や車両の大型化による狭あい化から、いずれの計画も施設規模が現施設より拡大している。時代の要請に応じるため、感染症対策やプライバシー確保に伴う完全個室化や、女性職員専用区画の配置といったケースが見られた。
仙南地域広域行政事務組合(管理者・大沼克巳村田町長)は、管内4庁舎で建て替えを計画中。各担当市町が用地取得から造成工事まで行い、建築工事は同組合が担当する。角田市、白石市、柴田町、大河原町の順で建て替える。ことし10月には角田消防署の移転が完了し、供用開始を迎えた。白石消防署の建設工事は今月23日に入札を予定している。
角田・白石は基本・実施設計を一括で指名競争入札、建設工事は建築・設備を一括でともに一般競争入札で発注した。工事は県南地域の地元業者向けの参加資格を設けている。規模はRC造の延べ1600平方㍍程度。
続く柴田は移転用地を庁舎内で選定中で、候補地が決まり次第、組合に示す流れ。基本的に更地の町有地で選定を進めており、民有地の取得は予定していない。造成などのスケジュールは組合側から提示される。大河原は、総合庁舎の機能を持つため最後に建て替える方針だが、用地選定などのスケジュールは未定としている。
亘理地区行政事務組合(管理者・山田周伸亘理町長)は、亘理町と山元町の消防庁舎を統合する。本年度から設計をまとめる。このほど一般競争入札で再公告し、11月5日に入札予定だ。
建設地は両町の中間となる国道6号沿いの亘理町吉田南堰上1の1ほか地内に当たる敷地約9000平方㍍。庁舎は延べ1876平方㍍で、車庫棟、訓練施設、付帯施設合わせて総延べ3261平方㍍となる。
工事は2027年1月から粗造成に着手し、同年12月から建築を進める。完成は28年度末までを予定している。稼働開始は29年4月を目指す。
気仙沼・本吉地域広域行政事務組合(管理者・菅原茂気仙沼市長)は、気仙沼市本吉町にある本吉分署を移転して建て替える。移転先は国道346号沿いの本吉町津谷長根地内の敷地約3449平方㍍。S造2階建て、延べ約609平方㍍規模で建設する予定。これから造成工事(担当=小野良組)に着手する。庁舎完成は27年度内を目指す。
このほか、塩釜地区消防事務組合(管理者・佐藤光樹塩釜市長)は建替工事を進めている。塩釜消防署と消防本部、事務局を統合した庁舎で、S造2階建て、延べ3390平方㍍規模となる。引き渡しは28年6月1日を予定している。
◎基青葉消防署は基礎調査進む
仙台市は、市の消防の中枢を担う消防局・青葉消防署の施設の劣化調査を含めた基礎調査を進めている。
施設規模はSRC造地下1階地上8階塔屋1階建てで、訓練塔を含めた延床面積は9016・74平方㍍となっている。調査では今後の施設のマネジメントに向けた施設の劣化調査や延命または建て替えなどを検討する上での条件整理などを行う。履行期限は来年1月ごろまでを予定している。当初建設時の設計は岡設計(現=関・空間設計)、建築の施工は大成建設が担当した。


