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2026-07-30# 物件(大河原)

東北整備局、宮城県/年内に水害対策計画を策定/尾袋川の新治水対策/角田市内で河道付け替えと水門新設

 特定都市河川に指定されている阿武隈川水系の尾袋川(角田市)について、東北地方整備局と宮城県は新たな治水対策として河道の付け替えを検討している。角田市内で阿武隈川の左岸側に合流している尾袋川の河口を、現位置より上流に移した上で下流区間の法線を付け替える方針。年内に策定予定の流域水害対策計画に、同方針を盛り込む。

 尾袋川は2019年10月の東日本台風で氾濫し、角田市内で甚大な浸水被害が起きた。これを機に、同じ阿武隈川支流の小田川、高倉川、雑魚橋川とともに24年3月に特定都市河川に指定された。

 流域水害対策については、角田市や白石市など沿川市町を含む関係機関が「尾袋川・小田川流域水害対策協議会」を24年5月に設立し、河川改修の方針などを協議してきた。

 尾袋川は下流側で国道349号沿いを流れ、途中で江尻排水機場に引き込まれる。同機場を通過したあとは、1㌔㍍ほど流下して阿武隈川の左岸に合流している。そのため、当初の治水対策では江尻排水機場の排水機能強化や、道路の冠水対策を兼ねた国道349号の嵩上げ、河口部への水門新設などが議論されていた。

 新たな水害対策として、東北整備局はことし1月に、「合流点を上流側に移動させた上での河道付け替え」を協議会に提案した。これにより、阿武隈川の左岸堤と兼用している国道349号を嵩上げしなくとも、同等の治水効果が得られるとしている。提案では、移動させた合流点に水門を新設し、阿武隈川の増水時に尾袋川への逆流を防ぐ施策も盛り込まれた。

 河道の付け替えと水門の整備については、仙台河川国道事務所が事業を推進している。これまでに合流点の移動に関する調査検討を重ね、本年度は新合流点の地質調査と新設する水門の予備設計などを行う。現在、地質調査を川崎地質、水門の予備設計を三井共同建設コンサルタントが担当している。

 新合流点については、江尻排水機場を通過した直後に法線を東側に振り、阿武隈川に合流させる。これに伴い新たな河道掘削と、一部区間の築堤が必要になる。現時点では東北整備局が実施する阿武隈川流域治水プロジェクトの一環として、国が水門新設や河道掘削を推進する方針だが、今後、宮城県や沿川市町との役割分担を協議していく。

 尾袋川・小田川流域水害対策協議会の事務局を務める宮城県土木部は、12月までに同協議会を開催して沿川市町らに流域水害対策計画の内容を示す考え。その後、パブリックコメントを実施して県民の意見を聴取する。

 

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